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ノートル・ダム大聖堂・1

   
パリの教会と言えば、ノートル・ダム大聖堂。
12世紀初頭から約2世紀半の歳月をかけて完成したゴシック建築の大傑作です。

入り口には向かって左から聖母マリア、最後の審判、聖女アンヌの3つがあります。

ここは向かって左の聖母マリアの入り口です。
一段上は「聖母の死」、そして一つ上は少し上部が切れてしまっていますが、聖母戴冠のモチーフと思われます。

なお、扉の両側にはたくさんの聖人達の像がありますが、左から3番目の自らの首を手に持っているのは、西暦250〜270年ごろ、ローマ支配下だったルテチア(パリ)で初めてキリスト教を布教し殉死したサン・ドニです。
彼は斬首されても自分の首を持って北に7キロぐらい歩き続け、倒れた地がサン・ドニと名づけられたそうです。すごい!

   

これは真ん中の最後の審判をモチーフにした入り口です。

左側の人々は天使に導かれて天国へ行き、右側の人々は悪魔に地獄へと追い立てられています。

   
ノートル・ダムにはフランスの歴史が結集されています。
百年戦争でのイギリス王ヘンリー6世の戴冠、ジャンヌ・ダルクの火刑後の名誉回復の審判、フランソワ2世・アンリ4世の婚礼、ナポレオンの戴冠式などなど、数々の華やかな歴史的式典の舞台となったのでした。

   

「ノートル・ダム大聖堂・2」