海外写真館


ボルゲーゼ美術館

 

この当時は1階の彫刻しか見られませんでしたが、現在は修復も終わり、2階の絵画も見学可能です。

ベルニーニやカノーヴァなどのバロック彫刻が中心です。

これはカノーヴァの「パオリーナ・ボルゲーゼ」。ナポレオンの妹です。

人物像はもちろん、寝そべっているクッションが大理石でできているとはとうてい思えないほど、布団らしさが出ていて驚嘆しました。

   

17世紀に枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼが自分の住む宮殿として金に糸目をつけずに造らせた建物だけあって、確かに豪華絢爛。

しかしながら壁は色大理石に見えますが、よく見ると「色大理石風に」絵の具で模様をつけているのです。

いかに枢機卿とはいえ、もうすでに盛期ルネッサンスのころほどの権力や財力はなく、ヨーロッパの中心はイギリスやフランスなどの中央集権型絶対君主国家に移っていた、というのは考えすぎでしょうか。