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サント・シャペル・2

 

   
中世そのものの下の聖堂から上がってきて上の聖堂にたどり着くと、誰もがため息をつかずにはいられません。聖堂の中の1134枚のステンドグラスのうち、720枚が13世紀の作品です。
とにかく聖堂全面がステンドグラス、という感じで、下の聖堂からは想像もつかないほどの華やかさです。陽光輝くその様子は「聖なる瞳」とたたえられているとか、開放的な明るさに満ちています。

モチーフは創世記から始まって旧約の主だった章を描き、最後はサント・シャペルにいばらの冠を収納するといった一連や、黙示録だけの一連など、さながら絵解き聖書です。

かろうじてアダムとイヴぐらいしかわからなかったのは、ちゃおちゃおが異教徒だからだろうと思っていたのですが、たまたま隣にいた絶対キリスト教国出身の観光客も私たちが「あれはアダムとイヴだ」と言っているのを聞きつけて、「どこ?どこ?」という状態。
なぁんだ、別に異教徒じゃなくてもわからないものはわからないのね、という思いを新たにしたものでした。
ここでの教訓としては、やはり双眼鏡は必携、ということです。

 

「サント・シャペル・1」