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サン・ドニ修道会教会・2

   

 

入り口上部のバラ窓です。
天井の梁の感じなどもゴシック建築のお手本といった趣ですね。

ところでこの教会の地下の納骨所には、7世紀のダゴベール王以来、フランク、フランスの国王や王妃、王族の遺体が全部で79体納められていました。

しかし、フランス革命の時に暴徒に持ち去られてしまい、今ではお墓の彫刻が残されているだけです。

教会の前でガイドブックを広げていたら、おじいさんが「ここの教会には王様たちのお墓があるんだよ。」と教えてくれました。
是非見たかったのですが、納骨所の入り口がわからず、見られなくて残念でした。

私が訪問した時にはステンドグラスの汚れが洗浄されていなくて、せっかくの傑作が台無しになっている部分も随分目につきました。

サン・ドニの街自体も移民が多いのか、郊外の新興地のような感じで、その中に突然そびえ立つゴシック様式の大寺院は、周囲の風景にマッチしているというのとはほど遠いイメージでした。

最近はこの街も随分変わったことでしょう。ステンドグラスも洗浄されて、もとのすばらしい色を取り戻していることを願います。

   

「サン・ドニ修道会教会・1」